番外編 初対面、そして「鼻毛君」Vol.1

****************************************************************************************** 人の世の中に生きるものとして、 出会いと別れ、逃れられないのが人生。 そんな、私の前に現れた一人の男の物語。 そんな、私が驚愕した物語。 ******************************************************************************************
私は会社を転々と移り住む、 正にヤドカリが殻を捜すが如し会社に入っては別の会社で働くという、 言わば自由奔放、気の向くまま、という仕事スタイルなのです。 まぁ、個人事業者だから別に何をやっても自由なわけで、 契約期間を更新するか、しないかも、自分本位に結構決めれるので 楽なポジションではあるのですが、 その分、会社員とは違い有給休暇とか社会保険とか、 そんなものは何一つない、後ろ盾のない状態で働いているのですが・・・。 そんな私の仕事スタイルの前に現れた一人の男。 その男は同じ契約会社に契約をしている会社から訪れたのです。 (私は契約会社に個人で契約をしているので会社員ではないのです。) 簡単なイメージを書きますと。 派遣先←契約会社←私(個人事業者) 派遣先←契約会社←会社(一人の男を雇っている会社) そんな、彼との出会いは突然やってきました。 私は前勤めていた会社の契約が切れ、 2ヶ月間はのんびりバカンスを楽しんでいたのですが、 いよいよ、金欠になり、仕事をどこか紹介してほしいと 契約会社に申し出を行ったのです。 そして契約会社が探してきた会社に、面接に行くことになったのです。 その時、同じ会社に面接に行くことになっている男が後1人いると、 聞いていたのですが、あまり意識することなく話を聞いていました。 そして面接当日・・・。 そこに現れた一人の男。 どことなく、影のある。分かりやすくいうと、オタク系の人間が・・・。 身長も低く。 社交性の文字が何一つ似合わない感じを私は第一印象で受けました。 しかし、私も彼も社会人。 挨拶一つで話が弾むことなど、今まで私は何度も体験してきたのです。 そう、挨拶一つで・・・。 私「どうも、はじめまして・・・。」 彼「・・・・。」 私「一緒に面接ですけど、頑張りましょう!!!!」(声を張って) 彼「・・・・。」 私「・・・・。」 彼「・・・・。」 私「・・・・。」 彼「・・・・。」 私「(なんとか、言えやー!!!挨拶一つできんのかいっ!!!!(怒号))。」 私の声は、そう「一人事」を言っているように、 回りに聞こえたのではないでしょうか? だって、そこの空間(フィールド)には、 私以外の声は聞こえなかったのだから・・・(泣)。 そして私たちは、派遣先(以下、A会社)の社員と面接に行くことになったのです。 ある会社に到着してA会社の社員は言いました。 「あとは、ここの会社(以下、B会社)の人に任せてあるから」と・・・。 それって、人員の又貸しでは!? もちろん、違法行為。 でも私も社会人、目を瞑らなければ 明日のご飯はないかもしれないのです。(泣) でも、そこはさほど私には問題ではありませんでした。 だってその後の、ビックウェーブに私はまたしても 彼にやられてしまうからです。 ちょうど、B会社に到着して昼時になったのです。 私たちの面接はB会社で行われるのではなく、 B会社の紹介で行くC会社なのです。 私たちはC会社で働くべくして面接を行う必要があるのです。 (かなりややこしいけど、またもや又貸し!?) C会社との面接の時間は13時からとのお達しがありまして 私たちはご飯を食べに行くことになったのです。 私も初対面とは言いながらも同じ面接に行く人ですから ここは少し気を使って、返答次第ではさっきのことは 水に流してもいいとさえ思っていました。 私「ご飯食べに行っていいらしいですね。どこか、行きましょうか?」 彼「・・・・。」(先を歩く・・・。スタスタ) そして、トイレに彼は消えていったのです。 私も社会人このぐらいでは、怒りはしません。 私も連れションしようではありませんか!! (一緒に、水に流せばいいのです!?) もちろん後から入った私の方が、用を足すのが遅いのは言うまでもありません。 彼は先にトイレから出て行きました。 そして、私もそのあとトイレから出ました。 そこで、恐ろしい光景を目にしたのです。 私がいるのを確認したにもかかわらず、 エレベータのドアを閉めたのです。 (B会社は8Fにありました。) 驚愕です。 さすがに一時の間、私も口があんぐり開いたまま、 閉じることを忘れてしまった。いや、出来なかった用に思います。 ただただ、呆然とその場に立ち尽くしてしまいました。 その時、私は思ったのです。 もはや、私の手には負えない!!!!と・・・・。 私は仕方なく、コンビニで弁当を買ってくると B会社の応接間でご飯を食べることにしたのです。 その時いた、B会社の人とおいしくご飯をいただきましたが・・・。 ついでに、お茶まで出してもらって、彼とご飯を食べるより 100倍楽しかったに違いありません。 続く・・・

 
 
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